無言の帝王

高校時代のクラスに私の他に緘黙の子が2人いた事は以前書きましたが、3年間クラス替えもなかったにも拘わらず、ほとんど関わる事なく3年間過ごしました。

その2人が卒業アルバムの寄せ書きに何を書いたのか、ふと気になりました。

緘黙を象徴するかのように3人共に他の人の間に申し訳なさそうに小さい字で書いてあってなかなか見つけられませんでした。

私は「忍の一字は衆妙の門」と書きました。私が何を書こうが誰も気に掛けないのに散々悩んだ末に選びました。その後、「忍」の足りない人生を送ったのはブラックジョークですね。

一人のとても女性的な子は何と名前だけでした。いくら探しても文章はありませんでした。緘黙の人の中には自分の書いた作文や絵を見られるのが苦手の人もいるようなのでそうだったのでしょうか?或いは私のように悩んで結論を出せなかったのでしょうか?

もう一人の医師の息子だった子は「無言の帝王」ショックでした。開き直っての自嘲でしょうか?他の人に読まれる前提でこの言葉は・・・

最初に感じたのは誰かに書かされたのではないか?という事です。名前と筆跡は一致しるので無理やり書かされたか、誰かが勝手に書いた可能性は否定出来ません。そうだとしても誰にも言えませんし。自分の意思で書いたとしたら、どんな気持ちだったのでしょうか?自分自身の恥部をネタにするようなタイプには決して見えませんでした。

たかが寄せ書きですけど・・・

当時の記憶は全くありません。ただ単に学校で喋れないという性格に悩んでいただけでした。

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