東風

「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」 菅原道真公の歌でも有名なように「東風」と書いて「こち」と読んだりします。

一説には漁師言葉であまり歓迎されない風だったようですが、春を運んでくれる風という良い意味で使われる事が多いようです。「はる」「はるかぜ」と読む事もあるようです。真っ先にに東風戦を思い浮かべた人は麻雀好きですね。

ところで「校庭に東風吹いて」(柴垣文子 著・新日本出版社)をようやく手に入れました。アマゾンで安値になるのを待っいましたが、2月出版という事、ジャンルも特異?なので難しいようです。諦めました。

転任してきた教師が緘黙症児と出会い、何とか心を通わせようと模索する姿を描いた小説らしいです。らしいと言うのはまだ数頁読み始めただけだからです。そもそも、なぜこの著者が場面緘黙症を取り上げたのだろうか?真っ先にそこに興味が湧きました。この著者は平成12年まで教師を32年間、勤めていたようです。場面緘黙症をスルーしたり、軽んじてしまう教師が多い中、ありがたい事です。

主人公の女性教師が校長から場面緘黙症の女の子のいる40人の学級担任を固辞したが、結局、受けざるを得なくなったくだりから始まります。場面緘黙症に関する校長の言葉に違和感を覚える女性教師(=著者)の場面緘黙症に対する考え方が垣間見られたり、「教室で話さない変わった子」ではなく、最初から場面緘黙症という名称が出て来ます。

その女教師が家に戻り、高校生の娘にその話をします。「あの難しい字の・・聞いた事があるわ」「自分の意思で動けないなんて・・」「学校で声が出せないなんて、想像しただけでも辛いなあ」「原因が分からないのに治るんかなあ」・・・充分です。小説でこんな言葉たちに出会えるなんて・・・

難しい字・・・人によっては敢えて平仮名、片仮名で書く人もいるでしょう。「世間への認知」を考えて。私は逆に漢字で書きます。難しい字、読み難い字は一度覚えると忘れないからです。どちらがいいとは言えません。気持ちが一緒ならどちらでもいいと思います。

また、読み始めたばかりです。私にとってこの小説は「東風」・・心地よい、暖かい風になりそうな予感がします。読み終えたら、また記事にしたいと思います。

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